戦後の体験

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安全にお産ができる国に。日本の母子保健を支えたもの

母子保健推進員の活躍

母子保健推進員の活躍  

日本の母子保健を支えたのは、誰であろう、地域で活動する保健師さんや助産師たちでした。戦後まもなくの日本では、お産をするための施設はまだ少なく、出産はもっぱら自宅で、開業の助産師の介助によって行われていました。とくに農村部で安全なお産ができる施設が少なく、また助産師さえ不在の村が多かったようです。そこで、民間団体や自治体が「母子健康センター」を開設、助産師や保健師さんたちがつどって、妊娠中および産後の保健指導を積極的に展開しました。そうした助産師さんや保健師さん、加えて、子育て経験があり人望のあるお母さんが選ばれて、ボランティアとして母子保健活動に携わった例もあるそうです。ボランティアのお母さんたちが、妊婦さんや生まれたばかりの赤ちゃんの家を何度も訪問して、保健指導の質を底上げしてくれたのです。

戦後日本のめざましい母子保健の発達を支えたのは、こうして関わった人たちの、「母親を守るんだ!」という、強い使命感でした。地域の住民が、自分たちの地域のために力を合わせ、民間で母子保健を広めていった成果が、今日の日本の母子保健の礎をつくりました。

日本が、戦後の経験を生かしてできること