命がけの出産

世界の妊産婦死亡

29万5000人の女性が妊娠・出産が原因で命を落としています。
つまり一日に約800人ということ。
その99%以上は開発途上国で起きています。
そのほとんどは助けられる命です。

子どもたちの命も

530万人の5歳未満の子どもが毎年命を落としています。
その半数近くは生後28日未満に起こっています。

母親を亡くした子どもは命を落とす確率が非常に高くなると言われています。
安全な妊娠・出産は、母親と赤ちゃん両方の命を救うのです。

アフリカの南スーダン、チャドやシエラレオネでは出生10万当たり1100人以上の女性が妊娠・出産で命を落としています。

その原因のひとつは、出産の現場にあります。
妊娠・出産で亡くなる確率が高い南スーダン、チャドとシエラレオネでは例えば約半数の女性しか出産の際に専門技能者(助産師や医師など)の立会いを受けられません。

国名 南スーダン チャド シエラレオネ
出産の際に専門技能者(助産師や医師など)の立会いを受けられる割合 19% 20% 60%
5歳未満で亡くなる人数(出生1000人対) 99 119 105
生後28日未満で亡くなる人数(出生1000人対) 40 34 33

出典:妊産婦死亡の動向2000-2017,2019,WHO他 世界子供白書2019,ユニセフ