2022.12.1ホワイトリボンラン2021の寄附金で、ザンビアで超音波エコーを導入し、妊婦のリスクを早期発見できるようになりました
ジョイセフは、ホワイトリボンラン2021年の寄附金2,646,119円で、コッパーベルト州マサイティ郡2地区(ミカタ地区、ンジェレマニ地区)の4名の助産師や看護師を対象に、産婦人科医の指導の下、超音波エコーの基本的な使い方、妊婦さんのリスクケースについてなど、演習を含めた研修を実施しました。
研修後、2地区の保健センターで、超音波エコーを活用した産前健診が開始されました。村の母子保健推進員(SMAG)がこの超音波エコーについても妊婦に伝えると多くの妊婦が胎児の様子を見ようと産前健診を受診するようになりました。
エコー導入前の産前健診の受診数の1年間の平均*はミカタ地区で31件だったのが、エコー導入後は平均67件に増加、ンジェレマニ地区では、平均25件が平均30件に増加しました。新型コロナウィルス感染症拡大の影響で中断していた、村でのアウトリーチ活動(産前産後健診、予防接種など)も復活し、ポータブルな超音波エコーを村でも活用し、遠隔地に住む妊婦のリスクも早期に発見できるようになりました。
保健施設までのアクセスが課題のザンビアにおいて、ポータブルな超音波エコーやデジタルを用いた医療は大変ニーズが高く、超音波エコーの導入により、さらに支援対象地域が拡大されました。2022年9月に、別の2地区でも超音波エコーと妊産婦の健康状況を管理していくアプリSPAQを株式会社SOIK(ソワック)のご協力で導入しました。超音波エコーでスキャンしたデータを医師に送り、妊婦のリスクを早期発見する体制が可能となりました。また妊産婦の健康状況をデジタルで一元化することで、統合した保健医療サービスが提供しやすくなりました。