2022.12.2ホワイトリボンラン2021の寄附金で、 アフガニスタンの母子に医薬品を無償提供することができました

ジョイセフは、ホワイトリボンラン2021年の寄附金2,646,119円で、アフガニスタンの母子保健クリニックで、27900人の母子に医薬品を無償提供することができました。

アフガニスタンでは2021年8月に政変が起き、国際社会から孤立して支援が途絶え、多くの人が食糧難に陥りました。特に、栄養の影響を受けやすい妊産婦、乳幼児の健康状態が悪化しました。また、タリバン政権になったことで、女性の外出も厳しく制限され、女性は職場を失い、学校に通えなくなった女子も増えています。ジョイセフが現地共同実施団体と運営する母子保健クリニックでは、特に2021年度後半から、夫のDVや、先行きを心配してのうつ症状などが顕著になっており、女性へのカウンセリング診療が増えています。

政変後に閉鎖される保健施設が相次ぐ中、ジョイセフが運営支援する母子保健クリニックは毎朝、開くのを待つ母子で行列ができ、2021年の1年間で、47000人を越える母子が来院しました。

クリニックを利用した母子の様子と声

ナキアさん(20歳)
ナキアさんは、女の子を出産後に離婚するまで、夫からDVを受けていました。そのトラウマによりPTSDを発症し、貧血の辛い症状もあって、来院しました。通院して貧血は改善し、現在は抗うつ剤による治療を開始しています。

恐怖で動悸や不整脈がひどく、生活もままならなかったのですが、通院するようになって落ち着いてきています。このクリニックがあって本当によかったです。日本のご支援に感謝しています。

ファリダさん(35歳)
クリニックから遠く離れたカマ郡に住む6人の母親のファリダさんは現在7人目の子どもを妊娠中です。親戚からジャララバードに妊婦が健診を受けられる、女性のためのクリニックがあることを教えてもらい来院しました。妊婦健診を受けたあと、母子手帳、マラリヤ予防のかやをもらい、貧血の薬が処方されました。

妊婦さんにはぜひこのクリニックを勧めたい。無料で治療も検査も受けられ薬ももらえる。どのスタッフもとても対応が親切でした。