ホワイトリボンとジョイセフ
ホワイトリボンは、女性のセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス・ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)の大切さを伝える、国際的なシンボルマークです。
ジョイセフは、女性のSRHR実現をミッションに掲げて活動する国際協力NGOとして、ホワイトリボンへの賛同を表明しています。
SRHRにおいて女性が重視されるのは、妊娠、出産が起こる性だからです。妊娠は命にかかわる出来事であり、女性の心と体、人生のすべてに大きな影響を及ぼします。
子どもを産むかどうか、いつ産むのか、どのような避妊方法を選ぶのか。女性が尊厳を保ち、自分らしく生きるためには、性と生殖について自己決定権を持つことが何よりも重要です。
しかし実際には多くの女性たちが、その「性」を理由に人生の選択を奪われています。
望まない妊娠や早婚により、将来の夢をあきらめる少女たち。今なお一日に800人以上の女性が、安全でない中絶や出産で命を落としています。
HIVや子宮頸がんを引き起こすHPV等の性感染症も、女性にとってはより深刻です。命をおびやかされるだけでなく、妊娠する機能や将来生まれる子どもの健康にも影響し、人生の選択肢を失うことにもなりかねません。
もし、すべての女性が性や家族計画に関する知識を得て、十分な医療にアクセスできたなら。出産を含むライフプランを、自分で決めるのが「あたりまえ」になったら。
この世界は、女性たちの笑顔とともに、大きく前進するでしょう。
ジョイセフは、ホワイトリボンを通して、
女性の健康と権利の大切さを伝えます。
ホワイトリボンは、女性をめぐる課題を人々に伝え、変化へのきっかけを生み出す「気づきのリボン」です。
すべての女性が健康に、自分らしく生きられる、誰ひとり取り残さない世界へ。ホワイトリボンに込められた願いは、ジョイセフのミッションそのものと言えます。
ジョイセフは、女性の健康と権利のために活動する国際協力NGOです。私たちの目標を掲げ、多くの人々と分かち合うためのシンボルとして、2001年よりホワイトリボンを推進してきました。
ホワイトリボンでつながる世界160カ国の人々と連帯しながら、女性が、そして誰もが自分らしい生き方を選択できるよう、国境を越えて活動を広げています。
女性をめぐる現実に気づき、変えたいと願う時。その思いを誰かと分かち合い、行動を起こす時。
私たちは、皆さんと一緒に、胸にホワイトリボンを結びたいと思います。
「女性の健康が、世界を変える。」
リボンとともに、一人ひとりの心に灯る希望が、今ここにある現実を変えていきます。
皆さまのホワイトリボンへのご参加を、心よりお待ちしています。
ジョイセフとは
1968年に国際的な要望を受けて日本で設立され、半世紀以上にわたってとりわけ、すべての人が質の高いセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利:SRHR)の情報とサービスを受けられるように支援活動を実施しています。国連、国際機関、現地団体や地域住民、支援者と連携して、人材養成をはじめとしたプロジェクトやアドボカシー、情報提供などを行っています。
ジョイセフのこれまでの活動は国内外で評価され、2001年に国連人口賞、2016年に読売国際協力賞、2017年には第1回ジャパンSDGsアワードのSDGsパートナーシップ賞(特別賞)2019年にスポーツ庁長官感謝状を受賞しました。